zukucode
主にWEB関連の情報を技術メモとして発信しています。

VB.NET ODP.NETでOracleのデータをSELECTする

ODP.NETを使用してOracleデータベースのテーブルのデータをSELECTする方法を紹介します。

以下はテーブルからデータを取得するサンプルです。

(以下はわかりやすくするため1つのファンクションで実行していますがSQLごとにファンクション化する方法を記事の最後で紹介しています)

Imports Oracle.DataAccess.Client 'ファイルの先頭に追加

Public Function SelectData() As DataSet

    Dim ds As New DataSet

    Using conn As OracleConnection = New OracleConnection(接続文字列)

        'コネクションOpen
        conn.Open()

        Dim sql As StringBuilder

        'TABLE_Aのデータを取得
        sql = New StringBuilder
        sql.AppendLine(" SELECT ")
        sql.AppendLine("     T1.COL1 ")
        sql.AppendLine("     ,T1.COL2 ")
        sql.AppendLine(" FROM ")
        sql.AppendLine("     TABLE_A T1 ")

        Using cmd As New OracleCommand(sql.ToString(), conn)
            Using da As OracleDataAdapter = New OracleDataAdapter(cmd)
                da.Fill(ds, "TABLE_A")
            End Using
        End Using
        
        'TABLE_Bのデータを取得
        sql = New StringBuilder
        sql.AppendLine(" SELECT ")
        sql.AppendLine("     T1.COL1 ")
        sql.AppendLine("     ,T1.COL2 ")
        sql.AppendLine(" FROM ")
        sql.AppendLine("     TABLE_B T1 ")

        Using cmd As New OracleCommand(sql.ToString(), conn)
            Using da As OracleDataAdapter = New OracleDataAdapter(cmd)
                da.Fill(ds, "TABLE_B")
            End Using
        End Using

    End Using

    Return ds

End Function

TABLE_ATABLE_BからSELECTSQLを実行しています。

OracleDataAdapterを使用しています。

da.Fill(データセット, テーブル名)の形式で実行すると、SELECTした結果をDataTableとして取得して、データセットに追加されます。

SQL文の組み立てはパフォーマンスの観点からStringではなくStringBuilderを使用することが多いです。

また、Try-Catchを使った方法をよく見かけますが、Usingを使用したほうがコネクションなどのオブジェクトを破棄する処理を記載する必要がなくなり、シンプルになります。

取得したデータのアクセス方法

取得した結果は以下のようにアクセスできます。

上記で取得した結果は変数ds(DataSet)に格納されているとします。

da.Fill(データセット, テーブル名)で取得する際に指定したテーブル名をキーにしてDataTableを取得します。

SQLで取得したカラム名を指定してDBから取得した値にアクセスできます。

Dim tableA As DataTable = ds.Tables("TABLE_A")
Dim tableB As DataTable = ds.Tables("TABLE_B")

'1行目のCOL1の値を取得
tableA.Rows(0).Item("COL1")

SQLごとにファンクション化

長いSQL文を組み立てる必要がある場合があると、ファンクションが長くなりがちですので、実行するSQLごとにファンクションを作成して、処理を見やすくします。

Imports Oracle.DataAccess.Client 'ファイルの先頭に追加

Public Function SelectData() As DataSet

    Dim ds As New DataSet

    Using conn As OracleConnection = New OracleConnection(接続文字列)

        'コネクションOpen
        conn.Open()

        'TABLE_Aのデータを取得
        SelectTABLE_A(conn, ds)

        'TABLE_Bのデータを取得
        SelectTABLE_B(conn, ds)

    End Using

    Return ds

End Function

Private Sub SelectTABLE_A(ByVal conn As OracleConnection, ds As DataSet)
    Dim strSQL As StringBuilder

    'TABLE_Aのデータを取得
    sql = New StringBuilder
    sql.AppendLine(" SELECT ")
    sql.AppendLine("     T1.COL1 ")
    sql.AppendLine("     ,T1.COL2 ")
    sql.AppendLine(" FROM ")
    sql.AppendLine("     TABLE_A T1 ")

    Using cmd As New OracleCommand(sql.ToString(), conn)
        Using da As OracleDataAdapter = New OracleDataAdapter(cmd)
            da.Fill(ds, "TABLE_A")
        End Using
    End Using
End Function

Private Sub SelectTABLE_B(ByVal conn As OracleConnection, ds As DataSet)
    Dim strSQL As StringBuilder

    'TABLE_Aのデータを取得
    sql = New StringBuilder
    sql.AppendLine(" SELECT ")
    sql.AppendLine("     T1.COL1 ")
    sql.AppendLine("     ,T1.COL2 ")
    sql.AppendLine(" FROM ")
    sql.AppendLine("     TABLE_B T1 ")

    Using cmd As New OracleCommand(sql.ToString(), conn)
        Using da As OracleDataAdapter = New OracleDataAdapter(cmd)
            da.Fill(ds, "TABLE_B")
        End Using
    End Using
End Function

関連記事

  • VB.NET YYYYMMDD形式の文字列を日付型に型変換する

    VB.NETでYYYYMMDD形式の文字列を日付型に型変換する方法を紹介します。最初にYYYY/MM/DDのように、年月日の区切りに/を追加します。/区切りの文字列にするとCDateで日付型に型変換で...


  • VB.NET YYYYMMDD書式の文字列が日付かどうか判定する

    VB.NETで、YYYYMMDD書式の文字列が日付として妥当かどうかを判定します。以下のように、Date.TryParseExactを使用して、日付型の文字列に変換可能かどうかで判定しています。Dat...


  • VB.NET 文字列の全角と半角の変換を行う

    VB.NETで文字列を全角→半角や半角→全角に変換するにはStrConv関数を使用します。StrConvの第1引数に対象文字列を指定し、第2引数に変換方法を指定します。半角に変換するにはVbStrCo...


  • VB.NET TypeOfで変数の型判定・比較を行う

    VB.NETで変数の型をチェックするにはTypeOfを使用します。TypeOf チェックしたい変数名 Is 判定したい型の形式で指定します。


  • VB.NET StringBuilderの末尾の1文字を削除する

    StringBuilderで末尾の1文字だけ削除したいときは以下のようにします。Remove(位置, 文字数)で削除します。位置の指定について、1文字目は0から始まるため、文字列の長さ(Length)...


  • VB.NET 指定した文字列を削除する

    VB.NETで指定した文字列を削除する方法を紹介します。Replace関数は指定した文字列を別の文字列に置換する関数です。置換する文字列に空文字を指定すれば、指定した文字列が削除される形になります。J...


  • VB.NET 指定した桁数だけ同じ文字を文字列で定義する

    VB.NETで指定した桁数だけ同じ文字を文字列で定義する方法を紹介します。例えばオール9の10桁の文字列9999999999を定義するときに、9999999999を指定するのは、桁数を間違える危険があ...


  • VB.NET ダブルクォーテーションを文字列として扱う方法

    VB.NETで文字列を扱うときは以下のようにダブルクォーテーションで囲います。abcdeのように、文字列の中にダブルクォーテーションを含めたい場合は少し工夫が必要です。以下の2つの方法をよく見かけます...


  • VB.NET 文字列を数値に変換する方法

    VB.NETでString型の文字列を数値に変換する方法を紹介します。以下の例では、Integer型の数値に変換しています。文字列型の変数を数値型に変換する場合には以下に注意する必要があります。例えば...


  • VB.NET 文字列を連結する便利な方法まとめ

    VB.NETで文字列を連結します。VB.NETでは文字列の連結は文字列同士を&で結合できます。&の代わりに+でも可能ですが、数値型の場合は足し算として扱われてしまうので基本的には&を使用することをおす...